【問題34】未払費用と未払金の違い

問題

平成☓1年12月1日、自動車保険に加入したが、12月分の保険料1,000円が翌年1月の支払いであるため、未払いのまま平成☓1年12月31日の期末を迎えた。なお、当期は平成☓1年1月1日〜平成☓1年12月31日である。

解答

借方金額貸方金額
支払保険料1,000未払保険料1,000

解説

(注)解答の貸方は、「未払保険料」に代え「未払費用」でも正解です。

期末時点では、まだ12月分(当期分)の保険料1,000円を支払っていないため、支払保険料(費用)が計上されていません。

このままでは、当期に保険サービスを受けたにも関わらず、支払保険料(費用)がゼロということになってしまいます。

そのため、期末の決算整理において、12月分の支払保険料(費用)を計上することになります。

したがって、借方が支払保険料1,000円になります。

その際、「先に保険サービスを受けた分だけ、後で(翌期に)お金を支払う義務」を未払保険料(または未払費用)で表します。

したがって、貸方が未払保険料(または未払費用)1,000円になります。

このように、期末の決算整理において、当期分の費用を計上する仕訳を「費用の見越し」といい、未払保険料(または未払費用)を「経過勘定項目」といいます(経過勘定項目という名称は覚える必要ありません)。

なお、翌期には、当期末に見越し計上した保険料を支払うことが予定されているため、翌期首において、下記のように、当期末の「費用の見越し」の逆仕訳(再振替仕訳)を行い、翌期に支払う保険料のうち当期に支払保険料に計上した分を減少させるとともに、「先に保険サービスを受けた分だけ、後で(翌期に)お金を支払う義務」である未払保険料(または未払費用)を減少させます。

借方金額貸方金額
未払保険料1,000支払保険料1,000

その後、翌期における当期12月分の保険料支払い時に、下記の仕訳(仕訳①)が行われます。

借方金額貸方金額
支払保険料1,000現金等1,000

上記(再振替仕訳)の貸方の支払保険料1,000円と、(仕訳①)の借方の支払保険料1,000円は、相殺され、翌期においては、当期12月分の支払保険料は計上されないこととなります(当期12月分の支払保険料は既に当期に計上済みのため、再振替仕訳により、翌期に再び当期12月分の支払保険料を計上するのを防ぎます)。

ちなみに、「未払費用」と名称が似ている勘定科目に、「未払金」があります。

「未払費用」とは、上記のとおり、当期の費用をまだ支払っていない場合(当期の支払保険料・支払家賃・支払地代などの[費用]を、翌期に支払う場合など)に用いる勘定科目です。

「未払金」とは、商品売買以外の取引から生じた代金の未払分(建物・有価証券・消耗品などの[資産]を購入し、代金は後日支払う場合など)に用いる勘定科目です。

したがって、「未払費用」と「未払金」は、取り扱いが異なりますのでご注意下さい。

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